2013年6月11日火曜日

「中屋ホタルの会」石倉嘉紀さんにお話をききました。

今年もいよいよホタルの季節がやってきました。

海潮地区では小河内地内、中屋地内をはじめ各地でホタルを見ることができます。

昨日は中屋地区福谷のホタルを見に行きました。
最盛期にはまだちょっと早かったですが、何匹かのホタルがが夕暮れ時の空を、
ゆっくりと光りながら飛んでいました。
(ホタルの写真はうまく取れなかったので、次回うまく撮れれば紹介します)

すてきな明かりの竹で作った灯篭




福谷では、この時期になるとホタルのために
周辺の外灯を消しています。
そして、竹で作った灯篭を道沿いに並べて、
ホタルを見に訪れる方たちを出迎えます。

途中、地域の方が休憩所を用意しておられ、
お茶を出してもてなしをしてくれます。









ホタルを見ながら「中屋ホタルの会」の石倉嘉紀さんにお話を聞くことができました。


― さきほどビオトープの池にたくさんのホタルが飛んでいて感動しました。

石倉さん: あれはヘイケボタルです。今日はまだ数が少ないですね。ヘイケボタルと
       ゲンジボタルでは生息する場所が違うんです。ゲンジボタルは主に川などに
       生息していて、ヘイケボタルは池などに生息していて食べるものも違うんです。
       ホタルは夜8時ごろから10時ごろによく飛びます。中屋地内のゲンジボタルは
       2秒点灯して2秒消灯するんですよ。


中屋ホタルの会の石倉嘉紀さん
 
― 中屋地区のホタルは放流されているんですか。

石倉さん: 放流はしていません。すべて自然のホタルです。この地区は川沿い
       だけでなく、いろんな場所でホタルが飛んでいるのが特徴です。むかしは
       田植えをこの時期にやっていて、晩の田んぼの仕事帰りには、それはもう
       ぶつかるくらいのホタルが飛んでいました。

― 「中屋ホタルの会」ではどのような活動をされていますか。
  

石倉さん: 地域のみなさんで周辺の草刈りや、川の中にホタルの幼虫がどのくらい
       いるのか調べたり、ホタルの時期はこうして見に来られる方の休憩所を
       やったり、竹の灯篭に火を灯したり、いろいろです。

― ホタルはどのような環境に生息していますか。

石倉さん: ホタルは世界で約2000種類いるといわれています。日本ではゲンジボタル、
       ヘイケボタル、ヒメボタルなど50種類ほどいるといわれています。ゲンジ
       ボタルやヘイケボタルのように幼虫が水中で生活するホタルは、世界でも
       6種類ほどで貴重です。水がきれいな場所を好むのはもちろんですが、
       山の奥の川にはホタルはいないんです。人がいない場所にはいないんですよ。

― そうなんですか。ホタルと人は共存してるんですね。



石倉さんのお話をうかがって、ホタルは人と大きくつながっているのだと知りました。

 ホタル  人  自然

夜空にホタルの舞う姿を眺めながら、暮らしの中でホタルを守っているたくさんの
地域の方々に想いを馳せた一日でした。



(地域コーディネーター 須藤)

       

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