海潮地区では小河内地内、中屋地内をはじめ各地でホタルを見ることができます。
昨日は中屋地区福谷のホタルを見に行きました。
最盛期にはまだちょっと早かったですが、何匹かのホタルがが夕暮れ時の空を、
ゆっくりと光りながら飛んでいました。
(ホタルの写真はうまく取れなかったので、次回うまく撮れれば紹介します)
すてきな明かりの竹で作った灯篭 |
福谷では、この時期になるとホタルのために
周辺の外灯を消しています。
そして、竹で作った灯篭を道沿いに並べて、
ホタルを見に訪れる方たちを出迎えます。
途中、地域の方が休憩所を用意しておられ、
お茶を出してもてなしをしてくれます。
ホタルを見ながら「中屋ホタルの会」の石倉嘉紀さんにお話を聞くことができました。
― さきほどビオトープの池にたくさんのホタルが飛んでいて感動しました。
石倉さん: あれはヘイケボタルです。今日はまだ数が少ないですね。ヘイケボタルと
ゲンジボタルでは生息する場所が違うんです。ゲンジボタルは主に川などに
生息していて、ヘイケボタルは池などに生息していて食べるものも違うんです。
ホタルは夜8時ごろから10時ごろによく飛びます。中屋地内のゲンジボタルは
2秒点灯して2秒消灯するんですよ。
中屋ホタルの会の石倉嘉紀さん |
石倉さん: 放流はしていません。すべて自然のホタルです。この地区は川沿い
だけでなく、いろんな場所でホタルが飛んでいるのが特徴です。むかしは
田植えをこの時期にやっていて、晩の田んぼの仕事帰りには、それはもう
ぶつかるくらいのホタルが飛んでいました。
― 「中屋ホタルの会」ではどのような活動をされていますか。
石倉さん: 地域のみなさんで周辺の草刈りや、川の中にホタルの幼虫がどのくらい
いるのか調べたり、ホタルの時期はこうして見に来られる方の休憩所を
やったり、竹の灯篭に火を灯したり、いろいろです。
― ホタルはどのような環境に生息していますか。
石倉さん: ホタルは世界で約2000種類いるといわれています。日本ではゲンジボタル、
ヘイケボタル、ヒメボタルなど50種類ほどいるといわれています。ゲンジ
ボタルやヘイケボタルのように幼虫が水中で生活するホタルは、世界でも
6種類ほどで貴重です。水がきれいな場所を好むのはもちろんですが、
山の奥の川にはホタルはいないんです。人がいない場所にはいないんですよ。
― そうなんですか。ホタルと人は共存してるんですね。
石倉さんのお話をうかがって、ホタルは人と大きくつながっているのだと知りました。
ホタル 人 自然
夜空にホタルの舞う姿を眺めながら、暮らしの中でホタルを守っているたくさんの
地域の方々に想いを馳せた一日でした。
(地域コーディネーター 須藤)
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